『夏祭り』
地元の夏祭りといえば、寺社仏閣の「六月燈」と「おぎおんさあ(祇園祭)」だ。江戸時代から伝わる歴史ある祭りだ。子供の頃、近くの神社の夏祭りに行くのが一番の楽しみだった。六月燈の日には特別に貰えるお小遣い銭を握り締め、金魚すくいやボンボン釣り、花火、オモチャにシンコ団子や焼きイカなどを買うのが嬉しかった。今でも祭りの香り=焼きイカの香りで、胸が高鳴るが幼い頃同行してくれた子供達は巣立ってもう近くにいない。
15年程前、「博多祇園山笠」の「追い山笠」を見に出かけた事がある。祭り好きのM社長の肝いりで、15人程の祭り好きが勢揃いした。一次会は食事会、二次会でカラオケ、三次会は行き付けのスナックで飲みながら朝まで待つという算段である。しかし、皆、酔いが回って酩酊状態に陥る。丑三つ時ごろから睡魔が襲う。夜が白々と明るくなり始めた4時過ぎ沿道にでた。
祭りの最大の見所は、「追い山笠」だ。午前4時59分を合図に一番山笠が櫛田神社入り奉納を皮切りに続く6つの流れの山笠が次々と博多の街へ駆け出すのだ。
早朝にも関わらず、大勢の見物人がいるのに驚いた。最前列で見るのはとても無理だ。誰かが「来たぞ!」と叫んだと同時に大勢の白いふんどし姿の若い衆に担がれた山笠が、威勢よくアッという間に走り去っていった。
博多の祭りは勇壮であるが、鹿児島の祭りは藩政時代の名残で、静かな祭りだ。しかし、最近は神輿も9基に増え、都会風の勇壮な祭りになってきたとのこと、祭り好きだが出かけなくなって久しい。残念・・・(勉)
「朝顔の季節です」
コメント