『西村智実氏と隠れキリシタン』
指揮者の西村智実氏が、久し振りにNHKラジオに出演した。3月29日まで出演し、4月19日老衰のため92歳で帰天された皆川達夫氏との出会いを話した。皆川氏はNHKラジオ「音楽の泉」の解説者として長年出演された。また、隠れキリシタンの島として有名な平戸市生月島で伝わる祈りの歌「オラショ」の研究者として知られる。
一方、西村氏は大阪市出身であるが、祖父が平戸市生月島で漁業をしており、隠れキリシタンの末裔であるという。それを知った皆川氏が西村氏のことをヴァチカンに紹介した縁で「ヴァチカン国際音楽祭」に招待され、賛美歌である「オラショ」を指揮することになったという。口伝で伝えられる「オラショ」を譜面に起こし、ヴァチカンに送って古い譜面を探し出してもらい合唱を指揮したそうである。
「ヴァチカン国際音楽祭」に指揮者として出演するのは知っていたが、隠れキリシタンの末裔とはぜんぜん知る由もなかった。
西村智実氏の大ファンであるが、なかなか鹿児島までは来てくれない。コロナ騒動が治まったら、ぜひ福岡まで聴きに行きたいものだ。早く終息してほしいですね。(勉)
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