『村冶佳織ギターコンサート』
昨年、コロナ禍で延期になった『村冶佳織ギターコンサート』が一年ぶりに開催された。
非常事態宣言の真っ只中、気をもんだが幸いにも開演の運びとなった。鹿児島での公演は11年ぶりとあって、たくさんの村冶佳織ファンが集まった。
クラシックギターというと学生のころ爪弾いた「禁じられた遊び」が真っ先に思い浮かぶ。地味なジャンルであるが、熟練された感情豊かな音色に、村冶佳織のギターにかける情熱を感じた。辛かった病気を克服されてのリサイタルに大変感動した。
自作のタンザニアの港町「バガモヨ」や「薬師寺ファンタジア」は旅する気分になった。そして、ご本人が上手く演奏できるかなと言われたのは、ベンジャミン・ブリテンの「ノクターンop70より」。心が宇宙を漂う気分になれた不思議な曲であった。
これからも元気で活躍してもらいたい。(勉)