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2019年4月

2019年4月25日 (木)

天空の宿『山暖簾』

天空の宿というキャッチフレーズと黒川紀章氏監修の建築物に誘われて出かけた。長崎県北部、北松浦半島、佐世保市世知原町にその宿はある。県北最高峰の国見山(777m)の渓谷沿いに位置しており標高350m。一帯は県立自然公園に指定され、自然との融合をコンセプトにデザインされている。コンクリートと曲線をもった屋根が山々に溶け込んで、。正面には山々の稜線が続いている。

部屋に入ると「○○様、おかえりなさい 山暖簾へ。春の花々小鳥のさえずり、世知原の春をお楽しみ下さい。」と手書きのハガキが応接台にあった。後にも先にも初めて宿に着いて「おかえりなさい」といわれた事はない。それだけお客様を大事にするリピーターの多い宿なのだと感じた。

部屋は木材をふんだんに使ったスッキリとした空間で、大きなガラス面からは遠くに山々が見え、まるで額縁の中の絵画だ。温泉の露天風呂にもガラス戸があり、山の景色がすっぽり額縁に入り、黒川の思いが感じられる。

 夜明け前の山々の眺めは時々刻々と色が移り変わり、はるか昔の明かりの無かった時代に思いを馳せる。

 運営は第三セクターであるが、接客も役所臭さは見られない。また、施設は綺麗に清掃され、さりげなく花が挿してある。料理も美味しく、すべてにおいて満足できた。

 もちろん私も、リピーターになるのでしょう。(勉)

     『山暖簾』ホームページより

Scan

Scan2 露天風呂

2019年4月15日 (月)

『令和』は万葉のロマン

  新しい元号『令和』は、万葉集から取ったと発表された。万葉集の編纂された奈良時代は、疫病や災害、飢饉が多かった為に、平安を願い庶民にも仏教が広まった時代であった。

 一方、平成は戦争のない平和な時代で、世界的に経済発展を果たしたが、大地震や水害などの災害が多く発生した。

 『令和』時代となる事で、奈良時代の香りのする万葉集に興味を惹かれる。万葉集の作家は、皇族・貴族・官僚のほか地方の名もない農民にいたるまでいろいろの身分の人がおり、薩摩や大隅からも選ばれているという。

万葉のロマン香る『令和』が、世界に跳梁跋扈する「自国第一主義」や反グローバル化の波が和らぐ時代となれば嬉しいが・・・。(勉)

 

大宰府天満宮のしだれ梅

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