『一期一会』
ウォーキング通勤でJR鹿児島中央駅の改札口前を通るのが、定番のコースである。いつも顔を見かける自動清掃機械を操る女性、コーヒースタンドの店員さん、キヨスクの人、駅員さん等の中に、アミュープラザ広場の前で出会う「懐かしきロックンローラー」がいる。年の頃、70歳位だろうか。いつもダンス(クルクル回転)しながら歌っている。なかなか年季が入っており、身のこなしが軽やかである。かん高い声であるが、曲名は解らない。その出立ちは、年季の入ったカストロ帽子に、サングラス、短パン、Tシャツ姿である。朝、いつも出会うが声をかけられる雰囲気ではない。
先ごろ、高校総体が鹿児島であったが、アミュー広場前は各地からの高校生で溢れていた。
「ロックンローラー」がいつものように、回転しながら歌っている。しかし、なんだかいつもの歌と違う、耳を欹てて聴くとなんと「おはら節」を唄っているではないか!各地から来鹿した高校生へのサービスだったのであろう。平常に戻った今、いつもと変らない「ロックンロール」が聞こえるが、なにかホッコリするものを感じる。
しかし、毎日出会うほとんどの人は「一期一会」。いつも傍にいる人。会った記憶のある人。など、ご縁を大切にしたい。(勉)