「わたしの冬香り」
花梨に初めて出会ったのは、東北に旅したときだった。冬が近づいている気配を濃く感じる季節に、ほのかに漂ってきたやわらかく甘い香り。どんなにか美味しい果物かと、わくわくしながらの問いに、にっこりと、香りのご馳走との答えだった。めげずにちょっと齧ってもみた。おてあげ。今、季節の到来を教えてくれる黄金果は、毎年たくさんの実をつけて、忙しい時季に気持をゆったりと穏やかにして楽しませてくれる。隣国では、たくさんの効用から花梨百益と呼んでいるという。アロマに美容に咳止めにジャムにお酒に・・・残りは95・・・(由)