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2019年9月21日 (土)

『市民劇場』

 「鹿児島市民劇場」に入会した頃、比較的若い人も多く年間10回3日公演だった。現在は会員の高齢化、減少が目立ち、年間7回2日に減った。若い人が極端に少ない。

 今は鬼籍に入られた名優達の舞台が懐かしい。杉村春子の「牡丹灯篭」、宇野重吉の「三年寝太郎」、小沢昭一の「一人芝居」などが印象に残っている。晩年の舞台で、病気をおして主演された人もいて、まさに役者冥利に尽きると言わせたものであった。

 そんな中、元気な俳優がいました。無名塾の仲代達也である。今年87歳。「ハムレット」、「マクベス」などのシェークスピア劇の出演が多いが、2016年公演の、「肝っ玉おっ母と子供たち」はユーモラスな芝居でとても楽しかった。

 今年は「ぺてん師タルチョフ」を全国80公演するという。台詞を覚えるのが若い人の10倍はかかるようになったという。台詞は筆で自書して稽古場の壁一面、寝室の回りに張り巡らせ、日夜台詞を読み上げながら覚えるという。

 もちろん、今回も初演は七尾の能登演劇堂で10月26日から始まる、そのチケットは完売状況。

 鹿児島は来年1月の公演。今から楽しみだ。(勉)

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