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2019年12月14日 (土)

『中村哲医師に想う』

 「中村哲医師がアフガニスタンで銃撃される!」という緊急速報が流れた。助かってほしいと願った。医療過疎地での事件であり、残念ながら亡くなった。

 今は亡き義母が大好きで、中村哲先生の本や講演等から、「こんな偉い人はいないと」いつも言って応援をしていた。20年ほど前の事だ。その時、初めて中村哲先生や、ペシャワール会を知った。医師でありながら資金を集め、灌漑水路の工事に自ら重機に乗った。「きれいな水」を住民に届けたいとの願いからである。当時、診療所の医師として派遣されていたが、井戸水が涸れ、汚い水をやむなく飲んで、子供たちが次々亡くなっていった。医療も大事だが、その前にきれいな水がなければ命も救えない。また、生きるための食料も育たなくなり、結果として現金収入の為ゲリラなどに参加して、紛争が発生するという悪循環を断たないといけないと考えたという。

 日本でも奈良・平安時代、行基や空海などは、苦しんでいる貧しい人達のために、ため池や、水路、道路、橋などの土木工事を行ったと習った。

 アフガニスタンの中村哲医師の行いは、これに匹敵する現代の大事業である。

 中村哲医師はキリスト教徒であるという。キリスト教も仏教も慈悲の心や民衆に尽くす心は同じなのだと感じた。灌漑事業は継続されるといわれる。アフガニスタンに平和な時が来る事を願いたい。(勉)

 

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