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2020年5月

2020年5月28日 (木)

『西村智実氏と隠れキリシタン』

 指揮者の西村智実氏が、久し振りにNHKラジオに出演した。3月29日まで出演し、4月19日老衰のため92歳で帰天された皆川達夫氏との出会いを話した。皆川氏はNHKラジオ「音楽の泉」の解説者として長年出演された。また、隠れキリシタンの島として有名な平戸市生月島で伝わる祈りの歌「オラショ」の研究者として知られる。

 一方、西村氏は大阪市出身であるが、祖父が平戸市生月島で漁業をしており、隠れキリシタンの末裔であるという。それを知った皆川氏が西村氏のことをヴァチカンに紹介した縁で「ヴァチカン国際音楽祭」に招待され、賛美歌である「オラショ」を指揮することになったという。口伝で伝えられる「オラショ」を譜面に起こし、ヴァチカンに送って古い譜面を探し出してもらい合唱を指揮したそうである。

 「ヴァチカン国際音楽祭」に指揮者として出演するのは知っていたが、隠れキリシタンの末裔とはぜんぜん知る由もなかった。

 西村智実氏の大ファンであるが、なかなか鹿児島までは来てくれない。コロナ騒動が治まったら、ぜひ福岡まで聴きに行きたいものだ。早く終息してほしいですね。(勉)

 

 

2020年5月14日 (木)

『やっと緊急事態宣言が解除されるぞ!』

 本日、「緊急事態宣言」を解除すると政府が発表した。東京、大阪、北海道など感染者の多い地区は一週間ほど延期するようだ。

 世界各国は人々の移動を禁止して感染蔓延防止対策をとった。欧米はいち早く航空路を止め海外からの人の流入を絶ったが、我が国は少し遅れた。それがコロナウイルスの初期感染の増大を招いたのではないだろうか。

 当初、東京、大阪など都市部で病院、介護施設、クラブなどでクラスターが発生し、感染が蔓延し医療機関を逼迫した。

 現在、感染者数が下降傾向となってきたので、解除の決定方針となった。

 鹿児島県は県外からの就職や帰省、感染地区への旅行等で感染したと思われる数例が続いたが、地元県民への感染は比較的少なく、宣言期間中の増加はなかった。 

 「緊急事態宣言」が出された頃から、世界各国の感染者、死亡者の統計が発表されている。その数値を毎日整理する内、欧米地区とアジア等の地区の人口10万人当たりの死亡率が大きく異なることに気づく。世界最大の感染者のニューヨークは、日本の200倍である。欧州は100倍から140倍となっている。子供の頃のBCG接種の影響ではないかとの説がある。BCGを実施した国としなかった国との差は歴然とあるようだ。検証が待たれる。

 このコロナウイルスは一次、二次と何回も襲って来るといわれる。解除された明日からも「三密」、「マスク」、「手洗い・うがい」を面倒がらずに実行しましょうか。(勉)

2020年5月 1日 (金)

『コロナ渦中の芸術文化活動』

 稲盛財団では、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため公演等の中止又はキャンセルを余儀なくされた文化芸術活動に対しての総額3億円、50組への支援を発表した。

 公演寸前に中止やキャンセルされたコンサートや芝居等の公演会が多いと聞く。無名塾の仲代達矢は言う「芝居はたかが芝居だ、人の命とは比べ様がない。」と。「生きてさえいれば、必ず芝居をいつか見ることができる。」と。無名塾は千秋楽の東京公演中止を二月末に発表した。まさに命を懸けた戦争体験が本能的にそうさせたのだろうと思った。

 今、全国的に「緊急事態宣言」真っ只中である。にもかかわらず都市部のパチンコ店営業や都市部から田舎への移動等自粛要請も聞き入れない人達もいる。「命あっての物種」であろうと思うのだが・・・。(勉)