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2020年8月

2020年8月25日 (火)

『甑大橋開通』

 中甑島と下甑島を結ぶ「甑大橋」が完成し、8月29日開通式を迎える。橋長1,533m、県内最長の橋となる。先に上甑島と中甑島間には、「鹿の子大橋」と「甑大明神橋」が2014年に完成しており、これで全島を結ぶ「縦貫道」の完成である。

 先日、「甑大橋」開通に先駆け歩いて渡るイベントがあり、コロナ禍の中、多くの島民が参加したと報道があった。2006年度着工、14年もの歳月がかかった。

 「甑大橋」は外洋に面し中央部には航路があり、また、台風などの風や潮流の影響を受けて難工事だったと聞いている。この大工事の完成は、技術者冥利につきるものだろう。

 開通の暁には、「縦貫道」の「鹿の子大橋」、「甑大明神橋」、「甑大橋」を車で渡ってみたい。エメラルドブルーの海をカメラに収め、幼少の頃、父が船で連れて行ってくれた「下甑島、長浜」の工事現場や、我が家の愛犬だった「メリー」の故郷へ。60年ぶりとなるが、浦島太郎で場所が解かるのでしょうか・・・。(勉)

2020年8月12日 (水)

『長島への旅』

 遠出を避けて鹿児島再発見の旅を計画した。仕事で縁のあった橋や道路などの現況観察を兼ねて長島へ出かけた。

 まず平成7年に開通した「伊唐大橋」に向かう、同橋は鹿児島県内で最初の斜張橋である。長島町役場から伊唐島までは20分程度で到着する。架橋記念公園が長島側橋台背面の高台にある。斜張橋の眺めが一望でき、広い駐車場やトイレ、案内板などの設備は整備されているが、見学者は少ないようである。

 当時、流行の斜張橋は風景にマッチして存在感はあるが、工事費が高価であった。島の人口1人当たりの工事費が日本一だと大きく報道され、過疎の島には贅沢だと言われたこともあった。

 ランドマーク的な要素はあるが、伊唐島の道路は行き止まりとなっており渡る人は限られる。

 橋を車で移動すると、以外と幅員が狭いと感じた。昔、天草からの縦貫道と繋がると聞いた事はあるが・・・。

 橋の中央部から隣の竹島を眺めると、縦断線形のかなり厳しいコンクリート橋が見える。海上に白いコンクリートの盛り上がった橋の線形が、ドーム状に形成され近くで見てみたい衝動に駆られる。

 竹島は隣の島であるが、先の集中豪雨で道路が決壊しており、長島町舎まで引き返してから竹島へ向かう。20分程で東町漁業組合のある港にでる。そこに「竹島大橋」はあった。伊唐大橋と同じ平成7年に開通している。PC橋でボックス桁張出し工法にて施工している。現地に来て見ると、アプローチからクラウンにかけての縦断勾配がすごい、桜島フェリーの二階に乗り込む時の勾配に近い感じがした。クラウンにストップしてみるといかに高いかが良くわかる。高所恐怖症にはとても車から降りる気にならなかった。

 最後に、父が監督して施工した指江の防潮堤を遠くから眺めた。黒之瀬戸大橋の無かった時代、トラックを積める渡し舟で、阿久根から渡ったと聞いていた。今と違って飯場に泊り込みの時代、鹿児島に帰るのは盆と正月しかなかった。特に年末の帰省には、長島の小ミカンの大きな木を1本丸ごと買ってトラックの荷台に積んできたものだった。子供達は大喜びでトラックから降ろし、家まで運び込んだ。家の中にミカンの木が立ったのである。

 子や孫を思う心や有り難味をやっと感じる年頃になったが、そのころには親はいないのですね・・・。(勉)

架橋記念公園からの全景

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2020年8月 3日 (月)

『LINEで里帰り』

 コロナウイルス蔓延で、世界的に未曾有の経済状態である。特に観光に関する業界は厳しい状況だ。

 政府は、観光業界を支援するため「Go Toトラベルキャンペーン」を打ち出だしている。政府保証の大型割引制度の実施である。

 だが、ここにきて新型コロナウイルスの第二波と思われる感染者の再拡大が全国的に見られるようになってきた。

 特に、来週はお盆休みで帰省する人の多い時期となる。しかし「Go Toトラベルキャンペーン」は自粛も求めず中止もしないらしい。「進める」にしても「止める」にしても正念場だ。

 我が家では、春先から孫達の帰省を楽しみにしているが、どうやら春に続いて夏も「LINEでの帰省」となりそうだ。(勉)