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2020年7月

2020年7月21日 (火)

『思い出の床屋さん』

 「盆と正月」は、父が離島の現場からお土産を一杯持って帰省してくるのが、楽しみだった。

 子供の頃、男の子はボウズ頭が一般的で、母にバリカンで散髪してもらっていた。「盆と正月」だけは、父が帰省中にやってくれるのが恒例だった。だが、父に散髪してもらうのが嫌だった。散髪が終わるとニコニコして「一丁上がり」といってバリカンで頭を叩かれるのである。それが痛たくてタンコブができるのが普通だった。

 子供の頃は、学校の成績が悪いのは頭を叩かれるせいだと本当に思っていた。だから、「盆と正月」は嬉しい反面嫌だった。

 今から思えば久し振りに半年に1回の帰省で、子供たちと戯れるのがよっぽど嬉しかったのだろう。

 今年は、コロナ禍で移動の自粛が求められる可能性が高い。長期出張中の皆さんが、かわいい子供達の待っている自宅に帰れるようにと祈る。(勉)

2020年7月10日 (金)

『自然の脅威』

 今年ほど自然の脅威を感じる年はない。

 年の始めは、東京オリンピック開催に期待し大いに沸いていた。その頃、中国武漢では、原因不明の肺炎に地元住民や治療に当った医療従事者が次々感染していたと後になって知る。

 2月に入ると新型コロナウイルスと称され、海外からの旅行者や、帰国者に感染者が出現し、日本中アッという間に伝染した。ビックリすると同時に、まさかこんなに早く日本に蔓延するとは思わなかった。

 政府は外国への渡航禁止や入国禁止をしたが、感染者は刻々と増加し、全国民への県外移動自粛を要請した。現在、感染者約20、000人、死者980人の状況である。いったん治まったかにみえたが、又、徐々に増加の傾向にある。二次感染に入ったという専門家もいる。

 さらに、梅雨に入り未曾有の豪雨災害が全国各地で発生している。斜面崩壊や河川の洪水が発生し、堤防決壊や堤防越水で田畑の水没や家屋の倒壊、橋梁の流失などで、多くの人命や、財産を奪っている。

 まさに「自然の脅威」の連続だ。新型コロナウイルスで自粛を長い間余儀なくされ、最近やっと再開にこぎつけた工場や店舗が水没して大被害を受けている。自然はこれほどまでに追い討ちをかけるのかと天を仰いでしまう。しかし、生きているだけで幸せだ、コロナや水害に負けては、ご先祖様に申し訳ないと被災した店主が言う。ガンバレ!頑張れ!というしか無い。

 国も「激甚災害」で対応していくという。コロナ対策で厳しい状況にあるが、人命第一で早急な復旧を望みたい。東京オリンピック開催が復興に華を添えてくれたらと念願するのみである。(勉)

Dsc01162 (七夕にコロナ、大雨の収束を願う)