「にこやか散歩」
心から尊敬をしていた、とても謙虚な、少年の心の持ち主、そしていつも友達感覚でおつきあいをしてくださった恩師が散歩が大好きだった。よくあちこちとお供をした。にこやかに楽しみながら沢山のことを教えていただいた。散歩が旅にかわることもあったけれども、散歩みたいな旅だった。
ご贔屓の本に散歩人生の話が書かれていた。全速力で、まっすぐ目的地をめざすのではなく、気ままに歩く。休んだり、後ろに戻ったり、ひとつも力をいれず散歩気分で人生をゆく。直感、人やもの、こととの出会いを大切にする。新しい発見、感動、そして元気を生み出す。つまずくことはあっても転ばないから、大きな怪我をすることなく歩いていける。
恩師は今も、広い宇宙を散歩して、散歩気分の人生を歩いていらっしゃることだろう。(由)