『自然の脅威』
今年ほど自然の脅威を感じる年はない。
年の始めは、東京オリンピック開催に期待し大いに沸いていた。その頃、中国武漢では、原因不明の肺炎に地元住民や治療に当った医療従事者が次々感染していたと後になって知る。
2月に入ると新型コロナウイルスと称され、海外からの旅行者や、帰国者に感染者が出現し、日本中アッという間に伝染した。ビックリすると同時に、まさかこんなに早く日本に蔓延するとは思わなかった。
政府は外国への渡航禁止や入国禁止をしたが、感染者は刻々と増加し、全国民への県外移動自粛を要請した。現在、感染者約20、000人、死者980人の状況である。いったん治まったかにみえたが、又、徐々に増加の傾向にある。二次感染に入ったという専門家もいる。
さらに、梅雨に入り未曾有の豪雨災害が全国各地で発生している。斜面崩壊や河川の洪水が発生し、堤防決壊や堤防越水で田畑の水没や家屋の倒壊、橋梁の流失などで、多くの人命や、財産を奪っている。
まさに「自然の脅威」の連続だ。新型コロナウイルスで自粛を長い間余儀なくされ、最近やっと再開にこぎつけた工場や店舗が水没して大被害を受けている。自然はこれほどまでに追い討ちをかけるのかと天を仰いでしまう。しかし、生きているだけで幸せだ、コロナや水害に負けては、ご先祖様に申し訳ないと被災した店主が言う。ガンバレ!頑張れ!というしか無い。
国も「激甚災害」で対応していくという。コロナ対策で厳しい状況にあるが、人命第一で早急な復旧を望みたい。東京オリンピック開催が復興に華を添えてくれたらと念願するのみである。(勉)
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