「すすきが笑う。」
十五夜に、山野辺で笑っていたすすきをお招きして、栗、萩とお隠れのお月様にお供えでした。月にはすすきがいちばん似合う。
万葉の時から「尾花」と呼ばれ、日本人の心になじんできた秋の七草のひとつ。
災害などのあとの荒地に、傷ついた自然を癒すかのように、真っ先に大地をうめつくす。その大群落のかよわそうでいて、その力強さ。
外来種の背高泡立草の黄色に形勢不利とあやぶまれたことがあった。今は、お互い仲良く、押しくらまんじゅうをしているらしい。
残暑おさめるすすきの穂波、笑って秋です。(由)