「愛でるスポーツは」
スポーツ音痴を自認している。それでも野球は右回りにベースを踏むぐらいは知っている。でも、ファウルの回数は小さい頃教え込まれた18回ではないようだ。初めてプロ野球観戦に連れて行ってもらったのは、福岡の平和台球場だった。プロ野球といえば、ホームランはあたりまえのドラマティックなものと思って楽しみにしていた。ところが、試合があまりに退屈なので、この状態がボードに書かれている回数だけ続くのかと、内心ため息だった。もっぱら視線は観客席、ウェーブや応援ファッションに威勢のいい応援団の観賞だった。9回で終了と知った時は喜びを隠せなかった。
著名大学のラグビー観戦にも出かけていったことがある。ルールも勝敗も解らず雰囲気に浸りに行ったようなものだ。ラガーマン達の情熱は感じ取れても、引き込まれはしない。
このような状況なので、愛でるスポーツは何、と問われると困ってしまう。色黒の故か、スポーツをする人&見る人と思われるらしい。
スポーツのラテン語源は、「憂いを取り去る」転じて「楽しみ・気晴らし」と聞く。
「楽しみ・気晴らし」になる私の愛でるスポーツや~い。(由)