「不老の果実?」
秋です。林檎が美味しくなる季節です。
200編を超えるグリム童話にしばしば登場するのが林檎。白雪姫の毒林檎に始まり、黄金の林檎あり、おしゃべりをする林檎もある。ゲルマン神話の中にでてくる神々は、若返りの林檎を食べるので歳をとらない。林檎は豊穣の女神フレイヤのものだ。不老にして、多産なのだ。世界は神々で溢れかえることだろうなどと不遜なことを思ってしまう。
ドイツの林檎は、ヴァラエティ豊かな日本のものと比べて緑色の握りこぶし大が多く、見た目は悪いが美味しい。不老の果実はどんな味だろうか。
私の好みは、今しかない甘酸っぱい紅玉。スクリュードライバーのオレンジが林檎になったのがビッグアップルなのに、何故人気がでないのだろうか、などと思いながら齧る。(由)