「あらあらかしこ」
中学生の頃走り読みしたトルストイ全集。暗く重たいイメージが残った。「アンナ・カレーニナ」の舞台に行く機会があった。すっととけ込んで一体感を感じる舞台、観客であることを痛感させる舞台、走り読みならぬ走り観賞をしながら意識は別世界の舞台などなど、どれも楽しい。演劇ファンにとっては、邪道かもしれないけれども。
「アンナ・カレーニナ」のあらすじだけは記憶にあり、テンポの速い舞台はおもしろいと感じたけれども「名作」を深く理解するには原作の熟読が必要だったようだ。異なる世界のできごとに思えたのは私と波長が異なった故かしら。(由)