2009年10月21日 (水)

「めだって野生」

遥か京の山奥からやってきた朝顔。盛夏に少し遅れて咲き始めた。大きなハート形の丸葉の陰から綺麗な紅色の小輪をのぞかせていた。ところが、楚々とした花が結実すると大変身。花がしぼんでからの種子のつけかたの逞しいこと。下向きに力強く太い茎を伸ばして実をつける。ただものではない、と思いきや、あさがおの仲間の種類と知った。熱帯アメリカ原産でヨーロッパでは、あさがおといえば、この近縁種をさすという。今や種子が鈴なりの感がある。(由)

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2009年10月14日 (水)

「むしがいる」

幼い頃のまされたことのある虫下し。美味しくは無かった紅藻の海人草、虫下しチョコ。超きれい社会で快適な環境、抗菌、除菌グッズに囲まれた最近の子供達はとんと縁がないらしい。寄生虫博士の藤田 紘一郎先生のお話を聴くと虫や細菌に親近感がわいてくる。腸内細菌あっての人、人の細胞は微生物と共生、大腸菌がいないと食べたものが消化ができないなんて・・・。1万年前と同じ人の脳細胞は1万年前の行動を求めている。落ちた食べ物も平気なのは、原始本脳のなせるわざということにしよう。今日も大腸菌に感謝。(由)

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2009年10月 3日 (土)

「みち」

海沿いの田舎町へ小さな旅をした中秋の名月、思いがけない楽しいできごとがありました。月明かりの中を走っていると、道がない。道路は、老若男女集落の人々の集いの場に変身しており、通行不可。萩、すすき、女郎花や栗、八つ頭、果物、お団子のお供えに、相撲大会や綱引き。もちろん参加です。綱は子供達も大人と一緒にすすきをとりに行き編んだもので、最後は農家に販売して集落の収入にするとか。宿の到着は夜もふけてからでした。いまでもはずんでいるのかな・・・(由)

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2009年9月15日 (火)

「まちがい」

よく旅をしていた頃、いつもと異なり、飛行機&名和風旅館2泊という贅沢な旅をしてみた。1泊目、石庭で有名なお宿は、川が流れ、緑の木々に囲まれたひろびろとしたお部屋、素材をいかしたお料理とゆったりと、のどかな時が過ごせました。満ち足りて出立の時、旅行会社のクーポン券が不可。かき集めてやっとお支払い。2泊目、長い歴史を誇る格式高い由緒あるお宿は、到着時に新婚様ではないのですね。そう、美女二人だったのですが。お食事の折には上品な大女将さんが付添い、緊張の美味。広いお庭も、花々に囲まれたお部屋も多分お料理も素晴らしかったのですが・・・いつもの旅に乾杯!(由)

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2009年9月12日 (土)

「ほれぼれと」

染色をする知人から紫色のキャンベル葡萄の皮が大量に必要とのSOS。昔からある、期間の短い、甘酸っぱい、一番贔屓の葡萄です。せっせと食べては皮を冷凍保存。口の中はいつも紫色気分。たくさんの葡萄の皮は、みごとに、鮮やかに、糸を紫に染め上げました。美味しくて、皮まで役立つなんて・・・これからはキャンベル様といわなくては。(由)

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2009年9月 7日 (月)

「灰-へ-まみれ」

急遽、イヴェントでとうもろこし売りの助っ人を頼まれたことがあった。相方がもってきた湯がきたてのとうもろこしにたれを付けて焼きながらお客様を呼び込む係りである。本格的に炭で焼くという。団扇で扇げども炭が熾らない。やっと準備万端整った途端に、桜島からのぷれぜんと-降灰。可哀想なとうもろこし達、まだ1本もお声がかからないというのに、すごすごと店じまい。あの頃もよく降りました。(由)

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2009年9月 3日 (木)

「ふしぎ」

神戸時代に鳥取まで梨狩りにでかけた。正確にいうと、社員旅行が鳥取、三朝温泉だった。鳥取といえば、砂丘の印象が強い筈なのにすっかり記憶から剥落している。二十世紀梨を梨園で食べ放題。たわわに実った薄緑の綺麗な姿、たっぷりとした瑞々しい甘さ、柔らかい肌合いに魅かれて次々と目移りして困るほどだった。今でも梨といえば二十世紀、秋風を感じるとそわそわと待ちわびる。温泉大好きなのに世界有数のラジウム泉も全然記憶にない。(由)

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2009年9月 1日 (火)

「ひそやかな」

9月の夏。どこか秋が見え隠れしている。そんな今日、旅立ちのひとりをお見送り。お土産はいつも文庫本2冊。今一番贔屓の塩野七生さんとかつて面白く読んだ星新一さんという組み合わせ。最新ファッションで現れた二十歳の男の子は、異なる世界を楽しめるかな。匂いが苦手というけれども、手作りの酢ラッキョウを付録にしてみましたが。大丈夫・・・(由)

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2009年8月28日 (金)

「放れ鶏」

ご近所さんのペットは鶏。フランスでは鶏が国鳥というぐらいだから、可愛いものかと納得。もう、猫というか鶏かわいがり。心地よさそうに、おとなしく抱っこされて散歩していた。飼い主にはとても従順になついているのだが、他人には気性の荒い番犬ならぬ番鶏ぶりを発揮していた。飛びかかられ、追っかけ回されて自宅に逃げ帰った人もいたくらい。時を告げなかったのは朝寝坊鶏だったのか・・・(由)

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2009年8月26日 (水)

「納涼の逸品」

かつて県外に暮した頃、帰鹿する度に「白熊」と「ラーメン」で鹿児島を実感していた。来鹿した友人達を案内する時もまず「白熊」と「ラーメン」で歓待。異国に暮らす友人も帰国の度に「白熊」と「ラーメン」と言う。「白熊」は、練乳味の氷菓で、果物や甘味品を賑やかにてんこ盛り、ヴァラエティ豊かに飾りつけたり潜ませてあるのがとても楽しい。一人前とは思えない程のヴォリュームをいつのまにか宝探し感覚でわくわくしながら食べてしまう。食べないと夏が終らないもののひとつ。今年もご馳走様。同時に食べたつわものは、飛行機の人となってから、冷や汗ものだったとか・・・(由)

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