2008年11月13日 (木)

「いい香り・・・」

つい最近まで街中が金木犀の馥郁とした優しい香りに包まれていた。いつもは、目立たない庭木としてひっそりと佇んでいるが、こんなにもたくさん植えられていたのかと驚くほどの香りがあちこちから漂ってきていた。沈丁花、梔子とともに三香木、モチノキ、モッコクとともに庭の三名木とよばれていて、空気が汚れている場所では花がつきにくいと聞いた。季節のうつろい、自然の不思議を真っ先に感じさせてくれる。

そしてなによりも今はもう閉じてしまったご贔屓の中華料理店の芳しくて美味しくて元気にしてくれた金木犀入りの葛のかかった白玉団子への思い、至福の時をもう一度と願わずにはいられない。(由)

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2008年11月12日 (水)

「朝顔」

立冬の日に朝顔が5輪咲いた。可憐な白の桔梗咲きと赤に白い縁取りの大輪咲きが4分の1のミニサイズできりりと咲いていた。初夏から近づく夏への心躍る気持ちを込めて、毎日、子育感覚で接してきた。夏の朝一番の喜びを与えてもらったり、「源氏物語」の夕顔に思いを馳せたりと夏を謳歌させてくれた花もおわりの時をとうにすぎている。夏のときめきは消えても感謝の気持ちでおやすみなさいとしよう。冬の朝顔がサンタクロースのイルミネーションに見送られて花という命の表現を終えていく。(由)

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2008年11月10日 (月)

「ん?」

アメリカ次期大統領のオバマ氏で思い出した。旅が大好きで、あちこちと巡っていた頃、晩夏に今をときめく小浜市に行ったことがあった。本来の目的は余呉湖。水上勉氏が琵琶湖よりも余呉湖が風情があって心惹かれると書かれていたので、出かけて行き小浜市に宿をとった。お風呂を勧められて、寒々としていると思いながら、汲んだら水。んんん?と思いながらも若狭は水風呂の国?と、納得をし、早々に退散。翌朝、間違えて従業員用のお風呂にたどり着いていたことが判明した。肝心の余呉湖は、静寂は感じても心に残るまではいかず、小浜の水風呂を思い出すのみ。(由)

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2008年10月31日 (金)

「をかしきもの」

「枕草子」を教わって一番気に入ったことばが「をかし」だった。好きな言葉は、本来の深い意味がわからなくてもすぐに使ってみたくなる。学校からの帰り道、友達と道すがら目につくものに適当に「をかし」をくっつけての言葉遊びをして、笑いあいながら歩いた。私達があまりに笑いさざめくので、先を歩いていた山高帽氏がくるりと振り返って、私はなにかおかしいですか、と質問されてしまった。ロマンスグレイの粋な中年紳士には私達の「をかし」が通じなかったようだ。もしかすると、未熟な言葉遣いだったのかもしれない。

「雁などの列ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし」の頃になると思い出す。(由)

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2008年10月30日 (木)

「私の松茸は」

紅葉の頃、糸魚川沿いにのんびりと列車旅行をした。鹿児島では、お目にかかれないような全山紅葉や、みごとな黄葉に歓声の連続だった。汽車の中で出会った大きな籠を背負ったお爺さんが、そんなに紅葉が珍しいならもっといいものを、と籠の中からプレゼントしてくれたのが松茸だった。周囲の乗客の羨望のまなざしの中、かなり大きいのを3本も頂いた。その夜、年配の知人宅に宿泊。食事を楽しみにしていたら、あれは毒茸かもしれないから捨てました。

最近毒茸の中毒をよく聞く。私の幻の松茸は、いったい何者だったのかしら。(由)

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2008年10月29日 (水)

「ロータスエランって」

車に関しては音痴、というよりも無知である。ロータスエラン、今でも気になっている車だ。伊丹十三さんの「女たちよ!」と「ヨーロッパ退屈日記」、この2冊は、かつてすっかりはまってしまい、知人達に薦めまわった思い出の本だ。大人よりも、中・高校生に読んで欲しいと裏表紙に書いてあったのを、年齢オーヴァーだけど、と思いながら読んだ。料理、映画、ファッション、音楽、旅・・・と、今までにない新しく楽しくときめく素敵なことを洒脱な言葉でたくさんおそわった。

その中に、ロータスエランがでてくる。英国映画の大役を手にした伊丹十三さんが購入した車。夢にまでみた車を購入後、路上に置きっぱなしにし、適度に汚れるの待って、乗り始めたという。その美学をつらぬいたのはいったいどんな車?(由)

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2008年10月28日 (火)

「レット・イット・ビー」

気がつくと聴いている。

ビートルズ解散前の最後のオリジナル・シングル。メンバーの心がばらばらになり、どうなるのか、どうすればいいのか、どこに向かっていけばいいのか、孤独な心境で、ポール・マッカートニーがピアノを弾きながら歌う。青春の日々への感傷なんてものではない。今の心の魂に響く。なすがままに・・・と、心のままに、今を生きなさい。そうすればきっとみえてくる、答えが。きっと大丈夫、きっとうまくいく。心の内側からこぼれ出てくる呪文。曲に身をゆだねていると静かに本当に静かに心が癒されてくる。(由)

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2008年10月27日 (月)

「瑠璃の想い」

ルリカケスを知ったのはそう古いことではない。鳥には関心がなかったのだが、瑠璃色のあまりの鮮やかさにすっかり見とれてしまった。つややかな美しい瑠璃色に赤茶の胴。なんてお洒落な自然の妙なる色使い。奄美大島にしか生息していないという。その美しさで、種の貯蔵をし、ハブの卵を食べ、サツマイモも掘り起こして食べる害虫という。

最近もうひとつおいしいルリカケスも見つけた。徳之島でできるラム酒だ。ラム酒は遠い国からやって来るものと思っていたので、国産、しかも近くの島でできると知って、感動してしまった。さとうきびをオーク樽で熟成させるとこんなにもほんのりと柔らかく素敵に変身するなんて、またまた感動する。徳之島にはルリカケス鳥がいないのはちょっと残念だけれども、美味しいルリカケスがある。

旅立った瑠璃の名前の友達を想いながら琥珀色で乾杯。(由)

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2008年10月25日 (土)

「凛々しさは」

早朝、ねんりんピックの参加者達と出会った。遠目には、スポーツウエァーの際立った若者達としか思えなかった。すれ違ってから、今日が開会式と思い当たった。きりりとして颯爽と歩くさまは、凛々しい。凛々しさは若人のものかと思っていたが、身体を鍛え年輪を経ると、一段と輝いてみえるものかもしれない。たとえ見得を張って強がっていたとしても、パワフルな人は皆に元気をプレゼントしてくれる。

風に乗り運ばれてくる賑やかで楽しそうな遠い音は、一生懸命競技に励む人、応援をしているその仲間達の姿を想い浮かばせてくれる。まるで関係ない私にも、幸福のお裾分けを届けてくれる。

きっと凛々しさは一段と増したに違いない。(由)

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2008年10月24日 (金)

「落花生はいかが」

落花生が好きなのは父譲りだ。買物を好まなかった父が、おきまりの店で必ずおきまりの殻付き煎り落花生を自分で求めてきていた。背広姿で、こだわりの品をうれしそうに買ってくる姿が謹厳実直の父に似合わず、ちょっと可笑しかった。家族は、こと落花生に関しては、口出しをしないようにしていた。父が他界して買ってきてくれる人がいなくなった。

ところが、生の殻付落花生に出会って虜になってしまった。短い季節のものだ。初秋に出始めるのと、うれしくてまとめ買いをして「落花生はいかが」と配らずにはいられない。塩味で殻ごと少々固めに茹でて、最後に強火で煎り上げるのが私流。食べ始めると止まらなくなってしまうのが難点。

父はどちらに軍配をあげるだろうか。(由)

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